東京メトロ351億円の赤字 2021年3月期第3四半期決算、旅客運輸収入は約35%減



東京メトロ(東京地下鉄)は2月3日、2021年3月期第3四半期(2020年4~12月)決算の概要を発表した。新型コロナウイルスの影響で旅客運収入などが大幅に減少し、2004年の株式会社後、第3四半期決算としては初の赤字だ。

東京メトロ丸ノ内線の列車。【撮影:草町義和】

営業利益は2215億円で、前期に比べ1105億円の減収。2012年3月期以来、9期ぶりの減少になった。新型コロナウイルスの影響額は、推計で1143億円という。営業費は前期比57億円減の2470億円。これにより営業損失が225億円、経常損失が312億円で、最終的には351億円の赤字になった。

旅客運輸収入は前期比37.1%の減少。輸送人員も35.3%の減少となった。業績予想は公開していないが、「新型コロナウイルス感染症の影響が依然として不明確であるため、今後の見通しについては依然として不透明な状況」としている。