名鉄の電車にリラックス効果? 尾西線の走行音で「1/fゆらぎ」音楽を公開



名古屋鉄道(名鉄)は1月9日、名鉄電車の音で制作した音楽『Rail Yell/Relaxing Rhythm for Study』を特設ウェブサイトで公開した。

ユーチューブなどで公開された『Rail Yell/Relaxing Rhythm for Study』。【画像:名鉄/YouTube】

同社グループの受験生応援企画の一環。電車の走行音や車内のアナウンス音、踏切の音など、名鉄のさまざまな音をサンプリングして「心地よい音楽に仕上げた」という。公開期間は1月9日から3月31日まで。特設ウェブサイトのほか、名鉄のユーチューブ公式チャンネルでも公開している。

名鉄は音楽の制作にあたり、各線の走行音が「1/fゆらぎ」(規則性と不規則性が混在している音や揺れなどのこと。集中力アップやリラクゼーション効果があるとされる)にどれだけ近いのか検証した。

その結果、郊外の単線区間では都市部の複線区間に比べ「ガタン、ゴトン」という音がうまく収録されていたり、ホームのアナウンス音がきれいに入っていることから、「1/fゆらぎ」の指標が高い傾向に。特に尾西線を走る普通電車の走行音は、「1/fゆらぎ」が存在している可能性が最もあるということが分かったという。

名鉄尾西線の玉ノ井駅(改修前)。【撮影:草町義和】

こうした調査結果を受け、名鉄は単線区間の尾西線・名鉄一宮~玉ノ井間の片道約9分の走行音をベースに『Rail Yell/Relaxing Rhythm for Study』を制作。名鉄は「受験勉強の息抜きや、リラックスして勉強にのぞみたいときにぴったりの楽曲」としている。