山口線のSL列車「やまぐち」号、来年3~9月はディーゼル機関車けん引 10月以降は?



JR西日本は12月23日、通常は蒸気機関車がけん引している山口線(山口県・島根県)のSL列車「やまぐち」号について、来年2021年3~9月はディーゼル機関車がけん引する「DL列車」として運行すると発表した。

DL「やまぐち」号のイメージ。【画像:JR西日本】

DL列車「やまぐち」号の運転区間・時刻は、下りが新山口10時50分発→津和野12時58分着、上りが津和野15時45分発→新山口17時30分着。3月20日から運転を開始し、土曜・休日を中心に9月20日まで計35日間、運転する計画だ。5月6日~7月16日は運転せず、それ以外の時期も一部の土曜・休日は運転しない。

「やまぐち」専用客車をディーゼル機関車がけん引する。JR西日本は現在、国鉄時代に製造されたDD51形・DE10形・DE15形の3形式26両のディーゼル機関車を保有。同社の発表ではDD51形ディーゼル機関車が「やまぐち」のヘッドマークを取り付けて「やまぐち」専用客車をけん引している写真を掲載しているが、DD51形がけん引するかどうかは明らかにしていない。

「やまぐち」は通常、毎年3月から11月まで運転。原則としてC57形蒸気機関車1号機がけん引しており、2017年以降はD51形蒸気機関車200号機がけん引することもある。今年2020年10月、C57 1けん引の上り「やまぐち」が走行中に異音が発生して緊急停車し、営業運転を中止。DD51形やD51 200のけん引に変更して今年の運転を終了した。

C57 1は修理のため山口線を離れて梅小路運転区(京都市)へ。D51 200も来年2021年は法定の定期検査のため使えない状態となるため、3月から9月までディーゼル機関車がけん引することになった。

JR西日本は10月以降の運転計画について改めて案内するとしており、C57 1の修繕の進ちょく状況によっては、D51 200がけん引する場合やディーゼル機関車のけん引が継続される場合もあるとみられる。