京成スカイライナーに帰国者・入国者「専用車両」 新規入国一時停止もサービス開始



京成電鉄は12月28日から、成田空港アクセス特急スカイライナーに帰国者・入国者の専用車両を設けた。京成トラベルサービスが帰国者・入国者向けサービスとして販売する。

京成電鉄の成田空港アクセス特急「スカイライナー」。【撮影:草町義和】

京成電鉄は関係当局の指導のもと、スカイライナーを活用した帰国・入国者向けサービス「KEISI SMART ACCESS」(京成スマートアクセス)を設定。スカイライナーの一部車両を帰国・入国者専用車両として運用することにした。

利用できるのは、帰国・入国後の新型コロナウイルス検査の対象外(感染症危険情報レベル2の国・地域から入国・帰国のうち無症状)の人か、成田空港での検査の結果が陰性だった人。成田空港駅を9~19時台に発車する京成上野行き上り「スカイライナー8~64号」のみ、帰国・入国者専用の8号車を利用できる。8号車の座席数は約40席だが、実際に提供するのは半分の20席。隣接する7号車は空車とした。

成田空港・空港第2ビル→京成上野間のスカイライナー専用車両への乗車と京成上野駅駐車場の駐車サービス券(1時間まで)が付くプラン「KEISEI SMART ACCESS」と、駐車サービス券の代わりに京成上野駅から目的地(東京23区内の客が指定した場所)までのハイヤー乗車付く「KEISEI SMART ACCESS PREMIUM」の2種類が提供される。

いずれも京成トラベルサービスのウェブサイトで予約・決済が可能。販売額は「KEISEI SMART ACCESS」が4500円で、当日受付も可能。「KEISEI SMART ACCESS PREMIUM」は2万円で、前日までの事前予約が必要だ。

帰国者・入国者に対しては現在、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、原則として帰国・入国後の14日間、公共交通機関の利用を控えるよう要請されている。そのため帰国・入国直後の交通費負担が課題になっており、12月16日からは成田・羽田の両空港からホテルに直行する帰国者・入国者専用の貸切バスの運転が始まった。

日本政府は12月26日、すべての国・地域からの新規入国を12月28日から来年2021年1月末まで一時停止すると発表したが、スカイライナー専用車両サービスは予定通り運用を開始している。