南海の関空アクセス特急「ラピート」初の高野線乗り入れ 12月から



南海電気鉄道(南海電鉄)は11月5日、関西国際空港(関空)アクセス特急「ラピート」の車両で高野線に乗り入れる貸切列車を運行すると発表した。

南海電鉄の関空アクセス特急「ラピート」で運用されている50000系。【撮影:草町義和】

運行日は12月12・13・26・27・30・31日と来年2021年1月1~3・9~11・16・17・23・24日。難波9時34分発→橋本10時18分着(12月30日~1月3日は10時21分着)のダイヤで運行する。乗車に際しては、阪急交通社の旅行商品を購入する必要がある。「ラピート」の車両が旅客を乗せる営業列車として高野線に乗り入れるのは、これが初めてという。

「ラピート」は1994年9月の運行開始以来、「ラピート」用に開発された50000系電車の36両(6両編成6本)で運行されている。通常の運転区間は南海本線・空港線の難波~関西空港間だが、イベント運行で南海本線の和歌山市駅やみさき公園駅まで乗り入れたことがある。

新型コロナウイルスの影響で、各地の国際空港にアクセスする鉄道路線の利用者が大幅に減少しており、関空アクセス特急のJR西日本「はるか」や南海「ラピート」も大幅な減便が続いている。このため、空港アクセス特急用の車両は総じて運用に余裕がある状態だ。