北陸新幹線の敦賀駅「屋根」鉄骨工事が完了 開業まで残り2年弱



鉄道・運輸機構は6月15日、北陸新幹線・敦賀駅(福井県敦賀市)の新築工事について、新幹線ホームを覆う旅客上家(屋根)の鉄骨建方工事が完了すると発表した。今後は屋根・外装工事を引き続き進め、内装工事と設備工事を並行して進める。

敦賀駅のイメージと旅客上屋の位置。【画像:鉄道・運輸機構】

北陸新幹線の敦賀駅は鉄骨造り2階建ての駅本屋(約1万2000平方m)や鉄骨平屋建ての旅客上家(約1万2700平方m)、鉄骨造り2階建ての東口棟(約1200平方m)、乗換跨線橋(約600平方m)などで構成される。3階建ての高架駅で3階に島式ホーム2面4線の新幹線ホームを設置。ホームの長さは312mで、駅舎は高さが約37m、幅44mになる。2階はコンコース、1階は在来線だ。

駅のデザインコンセプトは「空にうかぶ~自然に囲まれ、港を望む駅」。駅舎外観は敦賀湾の波のきらめきを表現し、コンコースの天井は北前船の帆をイメージしてデザインした。ホームの床は船の甲板をイメージした木調タイル仕上げ。待合室も船をモチーフにしたデザインにしたという。

本年度2022年度内には駅舎の外観が完成する予定。北陸新幹線は2024年春に金沢~敦賀が延伸開業する予定で、残り2年弱となった。

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