北陸新幹線・敦賀~新大阪間の概略検討を開始へ 鉄道・運輸機構が公告



鉄道・運輸機構(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)の大阪支社長は1月28日、「幹線鉄道の路線検討調査(2021年度)」の簡易公募型プロポーザルを公告した。北陸新幹線・敦賀~新大阪間の路線計画と停車場計画に関する概略検討を行うもの。スケジュールは次の通り。

北陸新幹線・敦賀~新大阪間の事業範囲(赤)。【画像:鉄道・運輸機構】

説明書交付期間:1月28日~3月4日
参加表明書提出期間:1月28日~2月12日
技術提案書提出期間:2月18日~3月5日
履行期間:契約締結日~2022年3月10日

北陸新幹線の敦賀~新大阪間について、ルートを平面・縦断・横断の3点から検討するほか、数量計算と停車場計画の検討・調査を行う。環境への影響や社会的影響、施工コスト、工事工程を考慮した最適な路線案を選定することが求められる。

北陸新幹線は東京都から北陸地方を経由して大阪市を結ぶ新幹線鉄道の建設線。高崎~金沢間が2015年までに開業し、金沢~敦賀間が工事中だが、敦賀~新大阪間は未着工。2019年5月に計画段階環境配慮書が公表され、福井県小浜市と京都府の京都市、京田辺市を経由する大まかなルートが確定している。

敦賀~新大阪間の計画段階環境配慮書によると、駅は敦賀駅とJR小浜線・東小浜駅付近、京都駅、JR片町線=学研都市線・松井山手駅付近、新大阪駅に設置。全体の約8割がトンネル区間になる。京都市・大阪市とその周辺の地下トンネルは、道路など公共用地の下の活用を考慮しつつ、必要に応じて大深度地下の活用も想定している。