千葉県船橋市は4月15日、海老川新駅(仮称)の整備工事に着手したと発表した。同市内では36番目の駅。4年後の2029年3月ごろの完成・開業を予定している。

海老川新駅は、東葉高速鉄道が運営する東葉高速線の東海神~飯山満に整備する新駅。西船橋駅から約4.1kmの船橋市米ケ崎町に設ける。隣接駅からの距離は東海神・飯山満の両駅とも約2km。既設の高架橋に駅施設を追加する形で高架駅を整備する。


1階は改札や駅務室のほか、改札内に通常のトイレとバリアフリートイレを設置。改札外には休憩スペースを設け、高架下店舗の整備も計画している。2階は相対式2面2線のホームを設置。長さは10両編成に対応した210mで、待合室も設ける。改札内コンコースとホームは階段・エレベーター・エスカレーターで結ぶ。





海老川新駅は、海老川上流地区のまちづくりの一環。船橋市が新駅予定地の周辺で医療と健康をテーマにした再開発を行う。
東葉高速鉄道は昨年2024年1月11日に海老川新駅の整備に関係する鉄道事業基本計画などの変更認可を受け、同年2月20日には鉄道施設変更認可も受けた。事業費は昨年2024年4月時点の概算で約71億円。船橋市が全額負担する。

船橋市は「バリアフリーやユニバーサルデザインを取り入れるとともに、憩いのスペース等を備えるなど、誰もが使いやすく人が集まる駅を目指す」としている。
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