東武スカイツリーライン鐘ケ淵駅付近の立体化、早期着手要望 墨田区長と都知事が意見交換



東京都墨田区の山本亨区長は10月28日、東京都の小池百合子知事と意見交換を行った。山本区長は、東武鉄道伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の鐘ケ淵駅周辺での実施が構想されている、連続立体交差事業(連立事業)の早期着手を要望した。

東武スカイツリーラインの鐘ケ淵駅の位置。【画像:国土地理院地図/加工:鉄道プレスネット編集部】

東京都は2004年6月にまとめた踏切対策基本方針で、鐘ケ淵駅前にある伊勢崎線第17号踏切について、2025年度までに重点的に対策を実施・検討すべき「重点踏切」に指定。同駅付近を鉄道立体化の検討対象区間として位置づけた。連立事業により線路を立体化し、踏切を解消することが考えられている。

2004年の東京都の踏切対策基本方針では、「ピーク1時間の遮断時間が40分以上」などに該当する踏切が「重点踏切」に指定されている。関東運輸局の公表資料によると、伊勢崎線第17号踏切のピーク時遮断時間は41分。

連立事業の実施に向けた本格的な検討は行われておらず、東京都の準備中区間にも位置づけられていない。墨田区が実施したオープンハウスでの住民アンケート(2019年7~8月)では、高架化による踏切解消について9割以上が「重要」「まあ重要」と回答した。