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JRグループの旅客各社は10月16日、今年2020年12月から来年2021年2月に運転する「冬の臨時列車」の概要を発表した。新型コロナウイルスの影響による利用者の大幅な減少が続いているが、期間中の運転本数は前年に比べ大きくは減少していない。一部の路線では年末年始期間に限り、前年より本数が増える。

■JR北海道 北海道新幹線は臨時列車なし

釧網本線のSL列車「SL冬の湿原号」。【画像:中村昌寛/写真AC】

期間中、在来線で162本の臨時列車を運転する。北海道新幹線の臨時列車は運転しない。札幌~旭川間では特急「ライラック旭山動物園号」を運転。釧網本線ではSL列車「SL冬の湿原号」を釧路~標茶間で運転するほか、網走~知床斜里間で流氷観光の臨時列車「流氷物語」を運転する。

■JR東日本 「現美新幹線」12月限りで運行終了

ラストランを迎える「現美新幹線」。【画像:SandK/写真AC】

期間中の新幹線・在来線特急の臨時列車は合計1843本。定期列車も含めた全列車の本数は、前年に比べ4%減の6万8231本になる。

新幹線では826本の臨時列車を運転。定期列車を含めた本数は3万944本で、前年に比べ5%減少だ。在来線特急の臨時列車は1017本で、定期列車を含めた本数は前年に比べ3%減の3万7287本になる。

新幹線は年末年始期間を中心に臨時列車を運転。スキー場に直結しているガーラ湯沢駅に乗り入れる列車は、今年12月12日から運転の予定だ。現代アートを車内外に施したE3系電車の改造車「現美新幹線」は、12月19日限りで一般臨時列車としての運行を終了。翌12月20日に旅行商品専用列車としてラストランを行う。

在来線では、各地の観光キャンペーンやイベントにあわせた臨時列車を運転。新潟~酒田間で観光車両のHB-E300系気動車による快速「海里」、あしかがフラワーパークで開催されるイルミネーションイベントにあわせ、大宮~足利間で快速「足利イルミネーション」がE253系特急型電車で運転される。

在来線ではほかにも、列車に乗ること自体が目的の観光列車「のってたのしい列車」を各地で運転。奥羽本線(山形新幹線)の福島~新庄間で足湯付きのE3系を使用した特急「とれいゆ つばさ」、五能線(秋田県・青森県)でHB-E300系気動車とキハ40系気動車(キハ48形)の「リゾートしらかみ」が運転される。

特急「サフィール踊り子」も増発される。【撮影:草町義和】

東京圏の都心と近郊を結ぶ特急列車も増発される。東海道方面は「サフィール踊り子」「踊り子」、中央方面は「あすさ」「かいじ」、常磐方面は「ひたち」「ときわ」、房総方面は「さざなみ」「新宿さざなみ」「新宿わかしお」「しおさい」、日光・鬼怒川方面は「スペーシアきぬがわ」「日光」の臨時列車が運転される。

■JR東海 年末年始の新幹線は前年より本数増

年末年始は前年より本数が増えるJR東海の新幹線。【画像:クリストファー/写真AC】

新幹線は「のぞみ」を増発し、3万1931本(1日あたり355本)の列車を運転。前年に比べ5%の減少になる。

ただし年末年始期間(2020年12月25日~2021年1月5日)は、前年より3%増の5042本。1日平均では10本多い420本になる。利用者が集中する時間帯は、「のぞみ」の最大本数となる1時間あたり12本のダイヤで運転する。

JR東海は「お客様のご利用状況を踏まえて十分な輸送力を確保すべく、『のぞみ』号の臨時列車を運転し、余裕をもった列車本数とします」としており、「のぞみ12本ダイヤ」で「3密」の回避を目指すとみられる。

在来線では、年末年始を中心に合計230本の臨時列車を運転。中央本線「ワイドビューしなの」や高山本線「ワイドビューひだ」、紀勢本線「ワイドビュー南紀」を増発する。

■JR西日本 運休中の定期特急も運転

JR西日本の特急「サンダーバード」(右)。【画像:KUZUHA/写真AC】

定期列車を含む1日あたりの本数は、山陽新幹線が264本(前年比3%減)、北陸新幹線が87本(3%減)、在来線特急が399本(10%減)。年末年始期間に限ると、新幹線が2%減、在来線特急が10%減になる。

山陽新幹線では「のぞみ」を中心に増発し、「ひかり」臨時列車も運転する。北陸新幹線も「かがやき」を中心に増発し、「はくたか」臨時列車も運転する。

在来線特急は、「サンダーバード」「しらさぎ」「くろしお」「こうのとり」「きのさき」「はまかぜ」「スーパーはくと」を増発。「サンダーバード」「こうのとり」は一部の定期列車の運転を現在取りやめているが、年末年始期間はすべての定期列車を運転する。

このほか、日本海のカニ観光向けに「かにカニはまかぜ」を大阪~浜坂間で運転。山陽・瀬戸内エリアの「ラ・マル・ド・ボァ」「エトセトラ」や山陰エリアの「あめつち」など、専用車両を使った観光列車も運転する。

吉備線(岡山県)では2021年1月1日の未明から早朝にかけ、吉備線で終夜運転を実施。沿線にある寺社の初詣客の足を確保する。

■JR四国 「ゆうゆうアンパンマンカー」増結など

JR四国の特急「うずしお」。【撮影:草町義和】

高松~徳島間の特急「うずしお」と徳島~阿波池田間の特急「剣山」に、「ゆうゆうアンパンマンカー」を増結して運転。年末年始の期間中、利用者の多い特急「しおかぜ」を8両編成で運転し、「しおかぜ」と「いしづち」の併結運転を中止する。

■JR九州 増発の計画は未発表

九州新幹線や在来線特急などの増発計画は発表されていない。同社の観光列車シリーズ「D&S列車」を除き、臨時列車は運転されないとみられる。

■夜行列車 「ムーンライト」引き続き設定なし

近年の「ムーンライトながら」で使われることの多い185系特急型電車。【撮影:草町義和】

東京~出雲市間の寝台特急「サンライズ出雲」が年末年始期間中に上下各2本、計4本増発される。東京~高松間の寝台特急「サンライズ瀬戸」は下り高松行きの列車が琴平駅まで延長運転される。

新型コロナウイルスの影響で今夏運転されなかった東京~大垣間の夜行快速「ムーンライトながら」は、引き続き運行が計画されなかった。

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