JR九州「或る列車」新コースに ハウステンボス~博多と博多~長崎~佐世保



JR九州は12月23日、観光列車「JRKYUSHU SWEET TRAIN『或る列車』」について、2020年3月から新たな定期コースを運行すると発表した。

JR九州の観光列車「或る列車」。【画像:JR九州】

従来は「長崎コース」と「大分コース」を定期コースとして運行していたが、新たな定期コースとして佐賀・長崎エリアで「ハウステンボス~博多コース」(2020年3月14日~5月6日)と「佐賀~長崎~佐世保コース」(2020年5月15日~6月29日)を設定する。

運行時刻は、「ハウステンボス~博多コース」がハウステンボス11時05分頃発→博多13時57分頃着と博多14時58頃発→ハウステンボス18時00分頃着。「佐賀~長崎~佐世保コース」は佐賀10時10分頃発→長崎13時11分頃着と長崎16時29分頃発→佐世保18時45分頃着になる。博多発着のコースが設定されるのは、これが初めてという。

まず2020年3月14日から5月6日まで「ハウステンボス~博多コース」が運行Sれ、2020年5月15日~6月29日に「佐賀~長崎~佐世保コース」が運行される予定だ。

また、2020年3月29日には「食の祭典2020 ~佐賀&長崎~」キャンペーンの一環として、佐賀~長崎間の特別コースでの運行を実施。時刻は佐賀10時10分頃発→長崎13時11分頃着と長崎15時22分頃発→佐賀17時52分頃着となる。

「JRKYUSHU SWEET TRAIN『或る列車』」は、車内でスイーツを楽しめる観光列車。JR九州によると、2015年8月の運行開始から今年9月末までのあいだに約3万6200人が利用した。現在の九州内のJR線を運営していた戦前の九州鉄道(初代)が、米国メーカーに発注して1908年に完成した豪華客車5両編成を模したデザインでまとめられている。

JR九州「或る列車」の車内。【画像:JR九州】

この豪華客車5両編成は九州鉄道の国有化に伴い国鉄が引き継いだが、営業運転ではほとんど使われないまま職員訓練用の教習車に改造。戦後の1956年までに5両すべてが廃車となっている。