JR「秋の乗り放題パス」利用期間を拡大 全国の普通列車が3日間乗り放題



JRグループは8月25日、JR線の普通列車を自由に乗り降りできる「秋の乗り放題パス」を発売すると発表した。発売額や切符の効力は昨年2019年とほぼ同じだが、利用できる期間が拡大した。

JR山口線を走る普通列車。【撮影:草町義和】

10月3日から25日の期間中、連続する3日間に限り、JRの快速・普通列車の普通車自由席とバス高速輸送システム(BRT)、JR西日本宮島フェリーを自由に乗り降りできる。

利用できる日数は変わらないが、利用できる期間は昨年2019年が10月12~27日の16日間だったのに対し、今年2020年は7日増えて23日間に拡大している。また、今年発売分からは自動改札機を利用できるようになる。

新幹線・特急・急行列車やグリーン車などは、原則として特急券やグリーン券を追加購入しても利用できない。ただし快速・普通列車のグリーン車自由席や普通車指定席は、グリーン券や指定席券を追加購入すれば利用できる。

また、奥羽本線の新青森~青森間と石勝線の新得~新夕張間は特例区間として「秋の乗り放題パス」だけで特急・急行列車の普通車自由席に乗車できる。ただし、特例区間の内外にまたがって特急・急行列車に乗車する場合は、すべての区間の乗車券と特急券・急行券が必要だ。このほか、佐世保線・早岐~佐世保間と宮崎空港線・宮崎~宮崎空港間は、特急列車の普通車自由席を利用できる。

JR以外の鉄道は原則として利用できない。ただし、青い森鉄道線の青森~八戸間と八戸~野辺地間、あいの風とやま鉄道線の高岡~富山間、IRいしかわ鉄道線の金沢~津幡間は、途中駅で乗り降りしない通過利用の場合に限り利用できる。

発売額は大人7850円・子供3920円。9月12日から10月23日まで、全国のJRのおもな駅や旅行センター、おもな旅行センターで発売される。発売期間も昨年に比べ拡大している。

また、「秋の乗り放題パス」と組み合わせて利用する場合に限り、北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間と道南いさりび鉄道の木古内~五稜郭間が片道1回利用できる、「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」(大人2490円・子供1240円)も同時に発売される。こちらは従来と同様、自動改札機は利用できない。