JR九州のキハ66・67系4両が8月5日ラストラン 転換クロスシートの気動車、残り16両に



JR九州は7月29日、キハ66・67系気動車の4用(2両編成2本)が8月5日をもって引退すると発表した。同系は残り16両(2両編成8本)になる。

JR九州のキハ66・67系。【撮影:草町義和】

引退するのは、キハ66 5+キハ67 5とキハ66 11+キハ67 11の2両編成2本。8月5日の佐世保20時53分→早岐21時06分着の列車がラストランになり、2両編成2本をつないだ4両編成で運転される。

当日のラストラン列車では、車内にJR九州社員からの感謝の気持ちをポスターにして掲示。車掌による特別放送なども実施する。また、乗客には引退を記念したポストカードを配布する。

キハ66・67系は国鉄時代の1974~1975年に30両(2両編成15本)が製造された気動車。通勤電車のように客室内にデッキを設けているが、座席は転換クロスシートを採用。ボックスシートだったキハ58系急行型気動車よりサービスが向上した。そのため普通列車のほか急行列車で使われることもあった。

当初は筑豊本線や篠栗線、日田彦山線などで運用されていたが、2001年には大村線など長崎エリアの路線で運用されるようになった。老朽化のため2016年に2両編成1本が廃車に。今年2020年3月のダイヤ改正で新型のYC1系ハイブリッド気動車が導入されたのを機に8両(2両編成4本)が引退した。今回の4両の引退により、キハ66・67系は残り16両(2両編成8本)になる。