豊肥本線の全線再開で「あそ」16年ぶり復活 「あそぼーい!」は運転区間拡大



JR九州は6月17日、熊本地震の影響で一部不通になっている豊肥本線について、8月8日の全線再開以降の特急列車の運転体系が決まったと発表した。「あそぼーい!」の運転区間が拡大するほか、「あそ」が復活する。

臨時観光特急の「あそぼーい!」。【画像:Nacho0927/写真AC】

地震前に豊肥本線を走っていた特急のうち、土曜・休日を中心に運転される観光列車の臨時特急「あそぼーい!」は、地震前より運転区間を拡大し、熊本~大分~別府間で1往復運転。豊肥本線を全線走るほか、日豊本線にも乗り入れる。

「九州横断特急」は地震前と同じ熊本~大分~別府間で運転を再開。運転本数は2往復だが、「あそぼーい!」の運転日は1往復になる。このほか、熊本~阿蘇~宮地間を走る特急「あそ」が新設され、通常は1往復、利用者が多い多客期には最大3往復の運転される見込みだ。「九州横断特急」「あそ」はキハ185系特急型気動車で運転される。

特急「あそ」は豊肥本線の急行「火の山」を特急に格上げする形で1992年7月に運転を開始。2004年3月に「あそ」と肥薩線の急行「くまがわ」が統合される形で「九州横断特急」が運転を開始したため、列車名の「あそ」が16年ぶりに復活する。

キハ185系の「九州横断特急」。【撮影:草町義和】