新潟県糸魚川市「押上」の駅名を募集 えちごトキめき鉄道の新駅、来年3月開業



新潟県糸魚川市は、えちごトキめき鉄道が運営する日本海ひすいラインの押上新駅(仮称)の駅名を一般から募集することを決め、6月10日から募集を始めた。期間は7月10日まで。

押上新駅が設けられる西海踏切。【画像:えちごトキめき鉄道】

応募できるのは糸魚川市内に在住、または通勤・通学している人で、一人1点のみ。駅名(ふりがな)と駅名の意味・理由など必要事項を記入し、ハガキかファクス、直接提出で受け付ける。応募方法の詳細は糸魚川市のウェブサイトなどで公開している。応募駅名は糸魚川市が選考を行い、えちごトキめき鉄道に提案。同社が駅名を決定する。

押上新駅は、日本海ひすいライン・梶屋敷~糸魚川間の糸魚川市押上地区、西海踏切付近に計画された新駅。踏切を挟んで梶屋敷寄りに下り(直江津方面)のホームが設けられ、糸魚川寄りに上り(糸魚川方面)のホームが設置される。隣接駅からの距離は、梶屋敷駅から約2.7km、糸魚川駅からは約1.6km。

押上新駅の位置。【作成:鉄道プレスネット編集部/国土地理院の地図を加工】

周辺には糸魚川高校や糸魚川総合病院、新潟県糸魚川地域振興局などの公共施設や医療施設が多く、古くから新駅の設置を要望する声があった。国土交通大臣は昨年2019年9月、押上新駅の設置にかかる事業基本計画の変更を認可。今年2020年5月に工事の安全祈願祭が行われ、本格的な工事が始まった。開業は来年2021年3月の予定だ。

2014年にえちごトキめき鉄道がまとめた新駅整備の調査結果では、新駅の候補地として6カ所を設定。新駅の整備による輸送人員の増加見込みは、妙高はねうまライン・春日山~高田間が最も多く(1日あたり約580人)、これに押上新駅(同約250人)が続いた。