ダルマストーブを車内に設置していることで知られる津軽鉄道(青森県)の「ストーブ列車」が昨年2025年12月30日以降、運行を見合わせている。走行中に連結器が分離するトラブルが発生したため。当面のあいだ、ストーブ付きの客車を駅に停車した状態で一般に無料開放する。

事故は2025年12月29日の14時52分ごろ発生。津軽21形気動車2両とストーブ付き客車2両で構成されるストーブ列車(列車番号:第155列車)が津軽鉄道線の津軽飯詰駅を発車したのち、前町線道踏切付近で気動車と客車の連結部分が分離した。自動的に非常ブレーキがかかり、すぐに停止した。
津軽鉄道はこの事故を受け、ストーブ列車の運行を見合わせ。当面のあいだは全便気動車とし、昨年2025年6月1日ダイヤ改正時点の時刻で運行する。また、ストーブ付き客車を津軽五所川原駅の4番線ホームに留置。9時30分~17時のあいだ、無料開放する。車内では石炭ストーブをたき、車内販売も実施する。津軽鉄道はストーブ列車に乗りに来た客に「雰囲気だけでもお楽しみいただけるよう」にするためとしている。
津軽鉄道は「走行中に連結器が分離するという事象を重く受け止め、原因の確認と再発防止に努めてまいります」とコメント。ストーブ列車の運行再開時期の見通しは明らかにしていない。

津軽鉄道のストーブ付き客車は国鉄から譲り受けた旧型客車にダルマストーブを設置し、1983年から運用しているもの。車両自体は製造から70年以上が過ぎている。
2023年11月には大井川鉄道(静岡県)で、国鉄旧型客車と電気機関車の連結器が駅の発車直後に分離するトラブルが発生している。国の運輸安全委員会が2025年12月に公表した調査報告書によると、連結器の部品を構成する錠が所定の位置からずれていたことが分離の原因とみられ、その背景として錠のずれを防止する装置の検証が十分でなかったことや、連結作業が適切に行われていなかったことなどが挙げられるという。
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