宇都宮市と栃木県芳賀町、宇都宮ライトレールの3者は10月29日、地域交通法にも度付き軌道運送高度化実施計画の認定を国土交通大臣に申請した。ライトラインの西側延伸に向けた鉄道法規上の手続きが始まった。

西側延伸区間は宇都宮市内の宇都宮駅東口~教育会館前(仮称)で距離は4.9km。停留場は12カ所に新設し、ほかに変電所と留置施設をそれぞれ1カ所設ける。道路の中央部に複線の併用軌道を設けるが、JR線との交差部と田川渡河部は専用走行空間として橋梁などを整備する。

導入する車両は14編成。既設の東側区間で使用している車両の仕様を基本とする。バリアフリー対応の低床式で振動抑制効果と加減速性能に優れ、走行安全性にも配慮した車両を導入する。
運転時間帯は6~23時台。平日の朝夕ピーク時(6~9時と17~19時)は1時間あたり10本(6分間隔)運行し、平日オフピーク時と休日は1時間あたり6本(10分間隔)で運行する。最高速度は40km/h。所要時間は上り(宇都宮駅方面)が約20分、下り(教育会館方面)が約22分で、JR線の交差部は約3分とした。1日当たりの利用者数は平日で3万1512人、休日で2万2527人と予測している。
概算工事は698億円(税抜)。軌道施設は宇都宮市が保有し、車両は宇都宮市と芳賀町が所有する。運行は宇都宮ライトレールが担い、施設や車両の維持・管理も宇都宮市・芳賀町が宇都宮ライトレールに委託する。単年度の損益は開業1年目からの黒字を見込み、累積損益は開業12年目の黒字転換を目指す。
軌道運送高度化実施計画が認定された場合、軌道法に基づく軌道運輸事業の特許を受けたとみなされる。3者は2027年11月の事業開始、2036年3月の開業を目指す。
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