真岡線(茨城県・栃木県)を運営する第三セクターの真岡鉄道は7月18日、SL列車「SLもおか」について、本年度2025年度の運行計画を見直すと発表した。牽引する蒸気機関車が不具合のため故障する可能性が高くなっており、運行日を減らす。

2025年度の「SLもおか」は土曜・休日を中心に計101日(7月以降は73日)運行することが計画されていた。計画の見直しにより7月以降の運行日を32日少ない計41日に変更。とくに冬季の運行日を減らし、12月と1月は各月2日のみ運行する。
また、8月3日~9月13日は蒸気機関車の負担軽減と落ち葉による空転対策としてディーゼル機関車を連結して運転。秋季も日付は未定だがディーゼル機関車を連結する予定だ。
「SLもおか」は1994年に運行を開始した真岡鉄道のSL列車。C12形蒸気機関車の66号機が50系客車3両を牽引している。
C12 66は92年前の1933年に製造。九州や東北、甲信越の国鉄線で運用され、1972年に一度引退した。引退後は福島県川俣町で静態保存されていたが、真岡鉄道が「SLもおか」の運行を計画したのを機に動態復元された。1998年にはJR北海道に貸し出され、NHKの朝のテレビドラマ『すずらん』の撮影用列車として留萌本線を走ったことがある。

昨年2024年12月にシリンダー付近で異音が発生したほか、今年2025年3月にはシリンダーの蒸気抜けが発生。JR東日本に調査・修繕を依頼し、6月にピストンリングの損傷が確認された。この影響で「SLもおか」は一部の日を運休したほか、車両への負荷を下げるためディーゼル機関車を連結して運転している。
真岡鉄道によると、C12 66は製造から90年以上が経過。「SLもおか」として運行を開始してからも30年を超えており、走行や老朽化による部品の摩耗が著しい。当初計画の運行日数では再び故障する可能性が高く、運行計画を見直すことにしたという。
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