オリンピック期間中の鉄道輸送、終電を大幅繰り下げ 1~2時台に運転



東京都と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は1月22日、オリンピック大会期間中の鉄道運行計画のうち、深夜時間帯の検討状況を発表した。夜間に行われる競技の終了後、会場から自宅までの帰宅の足を確保するため、終電の時刻を大幅に繰り下げる。

沿線に競技会場が多い東京臨海高速鉄道りんかい線。【撮影:草町義和】

鉄道事業各社局と列車の増発や深夜時間帯の運行について協議と調整を行い、現時点での概要をまとめたもの。オリンピックが行われる7月24日深夜から8月9日深夜までの17日間、東京エリアを中心とした多くの路線で、通常の終電より遅い時間に運転する臨時列車を多数設定する。

主要ターミナルの終電の発車時刻は、おおむね1~2時台に。新宿駅ではJR中央・総武緩行線の三鷹行きが2時00分頃に発車し、品川駅でもJR京浜東北線の蒲田行き南行が2時00分頃の発車になる。山手線では内回りの終電が池袋2時00分頃発→大崎2時30分頃着の時刻で運行される。

東京都心部の地下鉄などの終電も1~2時台の運行に。沿線に競技会場が多い東京臨海高速鉄道りんかい線では、大崎1時30分頃発の新木場行きと新木場1時10分頃発の大崎行き、新木場2時00分頃発の東京テレポート行きが運行される。

パラリンピックは開会式の8月25日と閉会式の9月6日について、通常の終電時刻より最大1時間程度遅い時間帯までの列車の運行が予定されている。具体的な内容は4月頃に発表される見込みだ。

このほか、東京エリア外の競技会場となる札幌ドームや宮城スタジアム、茨城カシマスタジアムの最寄り路線でも、深夜時間帯に臨時列車を運行することが検討されている。