常磐線3月ダイヤ改正で全線復旧へ 特急も3往復運転



JR東日本は1月17日、運休中の常磐線・富岡~浪江間(福島県)について、3月14日に運転を再開すると発表した。JR各社のダイヤ改正と同じ日になる。

常磐線の特急列車。【撮影:草町義和】

再開時の普通列車の運転本数は富岡~浪江間で上下計22本(11往復)。東京と仙台を常磐線経由で結ぶ特急列車も運転を再開し、品川・上野~仙台間で特急「ひたち」が上下計6本(3往復)運転される。

この区間は2011年に発生した東日本大震災の影響で、路盤が損壊するなどの被害が発生。これに加えて東京電力福島第一原子力発電所で発生した原子力事故の影響で同区間の一帯が立ち入りできなくなり、復旧工事の着手が遅れた。このほど、帰還困難区域の一部で避難指示解除の期日が決まったことから運転再開日も決まった。

常磐線・いわき~岩沼間の3月14日以降の運転本数。【画像:JR東日本】

東日本大震災で運休した鉄道路線は、一部の区間をバス高速輸送システム(BRT)に転換した気仙沼線(宮城県)や大船渡線(宮城・岩手県)を含め、9年がかりで全線復旧することになる。