京王線地下化に伴う緑道の整備、詳細設計に着手 東京都調布市2020年度予算



東京都調布市は京王線の連続立体交差事業(連立事業)に関連した旧鉄道敷地の整備と駅前広場の整備を引き続き進める。

京王線の地上線路跡地を活用した緑道のイメージ。【画像:調布市】

同市は2020年度予算で、旧鉄道敷地の整備に5億2877万6000円(前年度2019年より9464万8000円減)を計上。緑道の詳細設計などを行う。このほか、駅前広場の整備に1億597万9000円(同3億5032万8000円減)を計上した。

この連立事業は京王電鉄の調布駅を中心に京王線と相模原線を地下化したもの。線路は2012年に地下化され、18カ所の踏切が解消された。地上の鉄道敷地の活用方法は1999年度から検討され、2015年に敷地整備の基本的な考えをまとめた整備計画が策定されている。

2019年5月に更新された調布市の利用計画図によると、調布駅の前後の区間は商業施設などを整備。それ以外の部分には都市公園や緑道、生活道路、駐輪場、福祉施設などを整備する。

線路跡地を活用した緑道と生活道路の横断面図。【画像:調布市】
鉄道敷地の利用計画図。商業施設(ピンク)や緑道(緑)などが整備される。【画像:調布市】
東急電鉄の目黒線の地上線跡地に整備された緑道。【撮影:草町義和】