しなの鉄道(長野県)の「車両更新ファンド」について、投資会社のミュージックセキュリティーズは6月2日までに、個人向けが募集額に到達したことを明らかにした。
このファンドは1月から募集を開始。しなの鉄道が老朽化した115系電車を新型車両のSR1系電車に更新するため、導入資金の一部をファンドで調達する。募集総額は5000万円で、このうち3000万円が個人向けだ。個人向けは決済金額のうち半分が投資、残り半分は体験イベントや沿線特産品などの購入に充てられる。
ミュージックセキュリティーズは「鉄道ファン、地元の方々、そして、かつて観光などで当地を訪れた方々に、根強い需要があり、募集終了となりました。ローカル線を、これからも応援していきたい」としている。
SR1系は有料快速列車向けの「ライナー車両」と普通列車向けの「一般車両」の2種類。まず「ライナー車両」が昨年2020年にデビューした。「一般車両」も今年2021年3月のダイヤ改正から運用されている。ファンドの対象となったのは「一般車両」。しなの鉄道は今後も「一般車両」の増備を進め、115系を置き換える計画だ。