近鉄は12月15日、名古屋線・山田線・鳥羽線・大阪線で来年2026年1月16日から新型の通勤車両(一般車両)「1A系電車」の運行を開始すると発表した。名古屋線の一般車両としては28年ぶりの新型車両になる。

外観は青と白の2色。近鉄は「近鉄らしさを継承しながらも、新しい近鉄のイメージを創っていきます」とアピールする。車内は先にデビューした8A系電車とほぼ同じ。座席は利用状況に応じてロングシートとクロスシートのどちらにも転換できるデュアルシート「L/Cシート」を採用しており、ロングシートとクロスシートを混在させることも可能だ。
また、車椅子に対応したフリースペースを各車両に1カ所設置。ベビーカー・大型荷物対応スペース「やさしば」や長時間利用に配慮したバリアフリー対応の多目的トイレ、客が個別にドアを開閉できるスイッチを設けた。車内ドア上には大型の液晶ディスプレイを設置し、停車駅や列車の運行情報を多言語で案内するほか、広告も放送する。


防犯カメラは1両あたり4カ所に設置。非常通話装置が作動した際は、その映像を乗務員や運転指令者がリアルタイムに確認して車内の状況を迅速に把握できるようにした。乗務員と通話できる非常通話装置も1両あたり2カ所設置した。
空調装置は冷房能力を強化し、ドアの開閉に連動した制御方式を採用。車内温度センサーも増設し、酷暑などにも対応した細かな温度調整を図る。また、深紫外線LEDにより車内空気の除菌を行う装置を設置する。
制御装置は新型のインバーター装置を採用。従来車両と比較して消費電力を約45%削減する。車内照明やヘッドライトもLEDを採用して省エネルギー化を進める。

近鉄線の一般車両は1960~1970年代に製造されたものが多く老朽化が進んでいる。近鉄は2022年4月、一般車両の更新計画を明らかに。2024年10月に奈良線・京都線・橿原線・天理線向けの8A系がデビューしている。
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