湘南モノレール「運賃改定」申請 12%値上げ、初乗り200円超えに



湘南モノレールは9月26日、鉄道旅客運賃の上限変更認可を国土交通省の関東運輸局長に申請した。認可された場合、来年2026年3月に運賃を改定して平均12%値上げ。初乗りは200円を超える。

湘南モノレールの列車。【画像:Eddie24/写真AC】

普通旅客運賃の上限は、初乗り(2kmまで)が現行180円のところ40円値上げして220円に。2kmを超える区間は10~30円値上げし、6kmを超えて7kmまでの区間は20円値上げの340円になる。

定期旅客運賃の上限は大人・1カ月の場合、4kmの区間で通勤定期が1140円値上げの1万920円。通学定期は家計負担に配慮するとして据え置く。

普通旅客運賃の現行額と申請額の比較。【画像:湘南モノレール】
通勤定期旅客運賃(1カ月)の現行額と申請額の比較。【画像:湘南モノレール】

湘南モノレールは懸垂式(サフェージュ式)モノレールの江の島線・大船~湘南江の島6.6kmを運営。消費税率の引き上げによるものを除くと1993年2月以降、運賃を改定していない。

湘南モノレールによると、テレワークの定着などによるアフターコロナの影響に加え、原材料費や動力費の高騰、人材の確保や定着に向けた待遇改善などで厳しい経営が継続する見込み。設備の劣化に伴う維持更新費用の増加などへの対応に、今後必要な資金を安定的に確保するため運賃改定を申請したという。

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