豊橋鉄道は豊橋市内の路面電車(東田本線、市内線)で「3203号復刻デザインラッピング」車両を5月30日から運行する。7月に開業100周年を迎える市内線の旧塗装を再現し、利用者に市内線の歴史や歩みを感じてもらう。

モ3200形電車のモ3203号を使用し、深緑とクリームの2色で装飾する。このデザインは「昭和20年代から40年代頃まで豊橋の街を彩った懐かしいデザイン」(豊橋鉄道)という。運行期間は5月30日~6月8日。ただし6月2日は定期検査日のため運休し、それ以外の日も車両の不具合などで運休する場合がある。走行位置は運行情報アプリ「のってみりん」でリアルタイムに確認できる。
このほか、期間中に「市内線1日フリー乗車券」か「いこまい豊橋 電車・バス1日フリー乗車券」を購入した人に記念オリジナル缶バッジをプレゼントする企画も実施する。
市内線は100年前の1925年7月14日に開業した。豊橋鉄道は旧塗装を復刻したモ3203号の運行について「懐かしのレトロなデザインが、地域の皆様には当時の思い出を鮮やかに蘇らせ、初めてご覧になる方には新鮮な驚きと感動をお届けします」とアピールしている。
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