しなの鉄道とえちごトキめき鉄道は4月15日、旧・信越本線の北しなの線と妙高はねうまラインを経由して長野~直江津を直通する臨時列車「開業10周年記念号」を運行すると発表した。北陸新幹線の延伸開業に伴う並行在来線の経営分離10周年を記念した企画。

運行時刻は長野9時48分発→直江津12時31分着と直江津14時10分発→16時28分着。しなの鉄道のSR1系電車を使用し、有料快速用の2両(100番台)と一般車両の2両(300番台)を連結して4両編成で走る。
100番台の2両は旅行商品専用車両とし、旅行代金は1万8500円。鉄道マニアのタレントが同行する。直江津到着後は直江津D51レールパークを見学。乗車記念品やオリジナル掛け紙付き弁当などが付く。申し込みはしなの鉄道のウェブサイトからアクセスできるリンクで受け付ける。
300番台の2両は通常の臨時列車の扱い。乗車する区間で有効な乗車券類を持っていれば利用できる。車内イベントや参加特典はない。
旅行商品を販売するJTBによると、SR1系の長野~直江津の直通運転は今回が初めてという。
長野~直江津を結ぶ鉄道はかつてJR東日本が運営する信越本線の一部だった。10年前の2015年、北陸新幹線・長野~金沢の延伸開業に伴い、同区間の並行在来線はJRから経営分離。長野県寄りの長野~妙高高原はしなの鉄道が運営する北しなの線、新潟県寄りの妙高高原~直江津はえちごトキめき鉄道が運営する妙高はねうまラインに変わった。

経営分離前は長野~直江津を直通する普通列車や快速列車が運行されていたが、分離後は妙高高原駅での乗り換えが必要になった。
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