りんかい線の新型71-000形「導入スケジュール」明らかに 70-000形引退へ



りんかい線を運営する東京臨海高速鉄道は3月18日、2025~2027年度の3年間を対象とする中期経営計画を策定したと発表した。新型車両の71-000形電車は2027年度までの導入スケジュールを盛り込んだ。

新型車両の71-000形。【画像:Shonan-color-train/写真AC】

71-000形は80両(10両8編成)を導入する計画。中期経営計画では2025年度と2026年度に3編成ずつ導入し、2027年度には2編成を導入する。これにより現行車両の70-000形電車は71-000形に順次更新され、2027年度中にも引退の見込みになった。

70-000形は1996年のりんかい線開業時に導入された車両。JR東日本の209系電車をベースに開発された。当初は4両編成だったが、りんかい線の延伸とJR埼京線との相互直通運転に伴い増備と編成の組み替えが行われ、現在は80両(10両8編成)の陣容になっている。この組み替えで余剰になった6両はJR東日本に譲渡され、209系電車の3100番台に改造。川越・八高線に投入された。

71-000形の導入に伴い引退する70-000形。【撮影:草町義和】

最初の導入から30年近く過ぎて老朽化が進んでおり、東京臨海高速鉄道は70-000形の更新用として71-000形の導入を計画した。来年度2025年度下期には営業運行を開始する予定。川越・八高線に移った車両は2022年に引退している。

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