JR西日本は3月17日、北陸新幹線・金沢~敦賀の延伸開業から1年間の利用状況などを発表した。開業前の在来線特急に比べ大幅に利用者が増えた。

延伸開業した区間のうち金沢~福井の利用者数は、延伸開業日(昨年2024年3月16日)から今年2025年3月15日までの1年間で816万1000人。前年の在来線特急「サンバーバード」「しらさぎ」「ダイナスター」「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」の同区間の合計利用者数に比べ25%ほど増えた。
延伸区間の新幹線駅で利用者数(1日あたり、自動改札機を通らない団体客などを除く)が最も多かったのは、在来線との乗り継ぎ地点になる敦賀駅で7700人。ほかの駅は福井駅が3600人、小松駅が900人、加賀温泉駅が600人、芦原温泉駅と越前たけふ駅が500人だった。

JR西日本はこのほか、延伸開業から10年が過ぎた長野~金沢のうち上越妙高~糸魚川の利用状況も発表。2015年3月14日~2025年3月13日の10年間で7367万4000人が利用した。このうち2024年3月14日~2025年3月13日の1年間の利用者数は前年に比べ24%増の990万1000人。敦賀への延伸開業が既開業区間の利用者も大幅に増やす要因になったとみられる。
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