長崎電軌「10円値上げ」3年間で約4億円の増収見込む 九州運輸局が認可



国土交通省の九州運輸局長は2月19日、長崎電軌が申請していた軌道事業運賃変更を認可した。これを受けて長崎電軌は4月1日に運賃を値上げする。全体の増収率は7.2%。

長崎電軌の路面電車。【撮影:草町義和】

普通旅客運賃は現行140円のところ10円値上げの150円に改定。定期旅客運賃は1カ月の場合、通勤が400円値上げの6030円、通学(高校以上)が340円値上げの5130円になる。

長崎電軌は利用者数がコロナ禍前のレベルまで回復していないのに加え、物価高騰や設備投資で経費が増加しているなどとして、昨年2024年12月に運賃改定を申請していた。

長崎電軌の路面電車。【撮影:草町義和】

九州運輸局によると、2025~2027年度の3年間合計の収入推定は、現行運賃のままなら56億6781万8000円なのに対し、運賃を改定した場合は60億6321万8000円。約4億円の増収を見込む。

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