JR西日本は7月24日、東海道・山陽新幹線で導入が進むN700S電車について、追加投入する編成には安全性や快適性を向上するなどの改良を加えると発表した。
JR西日本のN700Sは、2023年度までに4編成が導入済み。本年度2024年度から2026年度までは4編成が導入される計画だ。今回の発表では2026年度から2028年度まで10編成を追加投入するとしている。
2026年度から追加投入するN700Sは従来のN700Sの改良型になり、おもに東海道・山陽新幹線を直通する「のぞみ」として運用する予定。飛来物検知機能の追加や車両データ転送機能の強化、バッテリーによる空調稼働機能の追加を実施し、安全性・安定性の向上や異常時対応力の強化を図る。
このほか、一部の車両に「グリーン車よりもさらに上質な設備・サービスを備えた個室」を設置し、快適性を向上。車両清掃の省力化のため座席を自動的に回転させる装置もグリーン車と3・6号車を除き導入する。
改良型のN700SはJR東海も導入を計画しており、2026年度から2028年度にかけ17編成を投入する予定だ。
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