大井川鐵道井川線「星空列車」4月以降も追加運転 「夜の秘境駅」で星空観察



大井川鐵道(静岡県)は3月16日、井川線の「星空列車」を4~6月に追加運転すると発表した。「夜の秘境駅」で星空を観察する。川根本町まちづくり観光協会との共同企画。

大井川鐵道井川線の列車。【画像:大井川鐵道】

運転日は4月25日、5月23日、6月20日の計3回。通常は列車が運転されていない夜間に千頭~奥大井湖上間を往復する列車が運転され、奥大井湖上駅で星空を観察することができる。運転時刻は次の通り。

●4月25日、5月23日
千頭18時00分→奥泉18時30分→奥大井湖上19時00分着・20時00分発→奥泉20時30分→千頭21時00分

●6月20日
千頭18時30分→奥泉19時00分→奥大井湖上19時30分着・20時30分発→奥泉21時00分→千頭21時30分

往復運賃は千頭~奥大井湖上間が1440円、奥泉~奥大井湖上間が720円。利用者には星空早見表が配布される。予約しなくても乗れるが、15人以上の団体はあらかじめ川根本町まちづくり観光協会まで連絡する必要がある。

奥大井湖上駅は長島ダムのダム湖を一望できる場所にある。周囲には民家がないことから利用者が極端に少なく、「秘境駅」のひとつとされている。明かりも少ないため、星空の観察には適しているという。一方で井川線の旅客列車は通常、日中の9~17時台にしか運転されておらず、夜間に移動することができない。

こうしたことから「星空列車」が企画され、昨年2019年11月から今年2020年3月まで計8日間の運転が計画され、4月以降の追加運転もこのほど決まった。

大井川湖上駅の上に広がる星空。【画像:大井川鐵道】