青函トンネル記念館のケーブルカー「7カ月ぶり」再開 車枠亀裂も再びCFで乗り越える



青函トンネル記念館が運営しているケーブルカー「青函トンネル竜飛斜坑線」の運行が4月19日から始まった。昨年2023年9月の運休から7カ月ぶり。

青函トンネル記念館が運営するケーブルカー「竜飛斜坑線」。【撮影:草町義和】

青函トンネル記念館は本州側(青森県外ヶ浜町)と北海道側(福島町)の2カ所にある。このうち本州側の記念館は竜飛岬の近くにあり、青函トンネルが開通した1988年にオープン。通常は春から秋にかけ営業し、冬季は休業している。青函トンネルの建設にまつわる各種展示のほか、記念館とトンネルを結ぶ斜坑に整備された作業員・資材輸送用のケーブルカーをトンネル見学用として運営している。

昨年2023年はコロナ禍の影響による収入の減少でケーブルカーの検査費の捻出が難しくなったことからクラウドファンディング(CF)を実施。4月に検査を完了して営業を開始した。しかし9月、車枠に亀裂があることが判明。この年は再開のめどが立たず運休した。

記念館は運行再開に向け再びCFを実施。これにより修復費を捻出し、今年2024年は4月19日の記念館オープンにあわせて運行を再開できた。

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