福島交通飯坂線「旧塗装」復活 開業100周年、記念ヘッドマークやメロディも



福島交通は4月8日、飯坂線の開業100周年を記念した「レトロデザイン列車『みんなつがなる、Good Train』」を4月13日から運行すると発表した。

かつて飯坂線で運行されていた赤+ベージュ2色の電車。【画像:福島交通】

車両は1000系電車を使用。かつて飯坂線の電車で採用されていた赤とベージュの2色による旧塗装を再現する。先頭部には100周年記念のヘッドマークを取り付ける。

初日の4月13日の運行区間と時刻(一部)は、桜水13時13分発→飯坂温泉13時23分着、飯坂温泉13時25分発→福島13時48分着、福島13時50分発。福島駅と飯坂温泉駅では『飯坂小唄』を採用した到着メロディを流す。

「レトロデザイン列車『みんなつがなる、Good Train』」のイメージ。【画像:福島交通】
100周年記念のヘッドマークも取り付けられる。【画像:福島交通】

福島交通によると、飯坂線は100年前の1924年4月13日、福島(現在の曽根田)~飯坂(現在の花水坂)が開業。1927年に現在の飯坂温泉駅まで延伸開業し、1942年には国鉄(現在のJR東日本)福島駅への乗り入れを開始したという。

赤+ベージュ2色のデザインは戦後採用された。1991年に架線電圧を750Vから1500Vに昇圧した際、東京急行電鉄(現在の東急)から譲り受けた無塗装ステンレス車体の7000系電車に更新し、旧塗装の電車は姿を消した。

福島交通は「当時は何気なく走っていたこのカラーに、若い世代は『この色なに?!』と新発見の半面、当時を知る世代は『私が若いころはこの色で…』と、まるでタイムマシンに乗ったかのように、遠い記憶、あるいは『懐かしい自分』に出会えるかも」とアピールしている。

※一部修正しました。(2024年4月10日12時07分)

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