小田急・東京メトロ「新宿駅西口地区ビル」新築着工 東急不動産も参画



小田急電鉄・東京メトロ・東急不動産の3社は3月25日、「新宿駅西口地区開発計画」のうち3社共同事業となる「A区」の新築工事に着手したと発表した。同日、安全祈願祭が執り行われた。2029年度の完成を予定している。

A区の完成後のイメージ。【画像:小田急電鉄・東京メトロ・東急不動産】

西口地区開発計画はA区とB区の二つに分かれている。A区には商業施設や事務所、駅施設が入る地上48階・地下5階のビルを建設する。高さは最高約260m。2022年10月から既存のビルの解体工事に着手しており、このほど新築着工に至った。

A区とB区の位置。【画像:小田急電鉄・東京メトロ・東急不動産】
A区ビル各階の配置施設。【画像:小田急電鉄・東京メトロ・東急不動産】
地下1階・駅コンコースのイメージ。【画像:小田急電鉄・東京メトロ・東急不動産】

A区は小田急電鉄と東京メトロが推進してきたプロジェクト。3社は「まちづくりや開発事業の知見をはじめ、多様なソリューションとソフト面でのノウハウを取り入れていくべく、2024年2月には東急不動産が正式に参画し、3社共同事業として今般の新築着工に至るものです」としている。

新築着工の安全祈願祭。【画像:小田急電鉄・東京メトロ・東急不動産】

B区は小田急電鉄の単独事業で、商業施設や駅施設などが入る地上8階・地下2階のビルを建設。高さは約50mで、こちらも2029年度の完成を予定している。西口地区に隣接する新宿駅西南口地区でもJR東日本と京王電鉄の手によりビルを建て替えるなどの開発計画が進行中。北街区と南街区に分かれ、北街区は2040年代の完成、南街区は2028年度の完成を目指している。

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