デンマーク国鉄「新型タルゴ」公開 コペンハーゲン~ハンブルクなど運行



デンマーク国鉄(DSB)は1月25日、欧州国際列車「ユーロシティ(EC)」向けの新型客車を公開した。秋からの営業運転開始を予定している。

DSBが導入する「タルゴ230」。【画像:Talgo】

新型客車はスペインの鉄道車両メーカー「タルゴ社」の軽量連節客車「タルゴ230」を採用。設計最高速度は230km/hで営業最高速度は200km/hになる。2020年から昨年2023年にかけDSBが発注し、最初に完成した編成が2023年12月、デンマークに搬入された。

15車体連節編成で座席定員は492人。1等車(横1列1+2席)や2等車で構成され、バリアフリーに対応した車両や、電動自転車の充電に対応したベビーカー・自転車搭載スペースを設けた車両もある。従来の国際列車用の車両より幅を広くして車内空間を拡大。軽量化などでエネルギー消費量を最大3割削減できるという。

「タルゴ230」の側面イメージと車両構成、車内平面図。【画像:DSB】
「タルゴ230」の外観。【画像:DSB】
「タルゴ230」車内のイメージ。【画像:DSB】
テーブル付きの座席。【画像:DSB】

今後はDSBが車両の信頼性や既存の機関車との技術的互換性などを検証。第2段階では運転台を設けた客車を追加することで、折り返し駅での機関車の付け替えが不要なプッシュプル運転に対応する。

営業運転の開始は今年2024年秋の予定。デンマークのコペンハーゲンやオーフスからドイツのハンブルクまでを結ぶ列車に導入される。

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