弘南鉄道の回数券「実質値上げ」モバイルチケットで実質値下げのキャンペーンも



弘南鉄道(青森県)は1月25日、普通回数乗車券(回数券)の利用回数を変更すると発表した。実質的な値上げだが、2月中は実質値下げになるキャンペーンを実施する。

弘南鉄道弘南線の黒石駅。【画像:karisaka/写真AC】

回数券は片道乗車券11枚つづりを10枚分の価格で発売している鉄道会社が多いが、弘南鉄道は12枚つづりを10枚分の価格で発売している。同社は2月1日の販売分から1枚減らして11枚つづりに変更する。

弘南線・弘前~黒石の場合、片道乗車券は470円。12枚つづりの回数券は1枚あたり約392円になる。これが11枚つづりに変わると1枚あたり約427円で、35円ほどの値上げだ。

一方、2月1~29日は回数券の「冬の割引キャンペーン」を実施。紙の回数券を5%引きで販売するが、10%引きのモバイルチケットも販売する。弘前~黒石ならモバイルチケットで4230円(1枚あたり約385円)になり、回数券の利用回数変更前と比べても7円ほどの値下げだ。

「冬の割引キャンペーン」の案内。【画像:弘南鉄道】

弘南鉄道は利用回数の変更の背景として「原料及びエネルギー価格の高騰による動力費増加等により減収が続き、更なる企業努力を必要とされる状況」を挙げている。

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