東京メトロ「タッチ決済」実証実験へ ICカード「主軸」としつつ後払いサービス検討



東京メトロは8月7日、クレジットカードのタッチ決済などを活用した乗車サービスの実証実験を、来年度2024年度中に実施すると発表した。ライフスタイルの変化による多様なニーズに対応するとしている。

東京メトロ東西線の列車。【撮影:草町義和】

実証実験では、乗車券販売サイトで東京メトロ線の企画乗車券を販売。このウェブサイトで企画乗車券を事前に購入し、タッチ決済対応のクレジットカードやデビットカード、プリペイドカード、スマートフォンなどを自動改札機にかざすことで東京メトロ線を利用できる。

このほか、QRコードによる乗車サービスの実証実験も実施。こちらも乗車券販売サイトで事前に企画乗車券を購入し、スマホに表示されたQRコードを自動改札機にかざすと東京メトロ線を利用できる。

江ノ電に導入されたタッチ決済。【撮影:鉄道プレスネット】

東京メトロは今回の実証実験について「鉄道利用において多くのお客様にご利用いただいている交通系ICカードを主軸としつつ、新たな乗車サービスを検証する」としている。同社やタッチ決済の関係各社は今後、実証実験の状況を踏まえてクレジットカードなどを用いた後払いサービスの実施を検討する考えだ。

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