東京メトロ日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅「拡張」改札口を移転・統合、地下ホームに自然光



都市再生機構と東京メトロの2者は6月21日、東京メトロ日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅の拡張工事が完成し、現在工事中の「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と7月15日に接続すると発表した。

日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅。【撮影:草町義和】

虎ノ門ヒルズ駅は2020年6月に暫定開業。地下1階に相対式ホーム2面2線を設け、改札は上下の各ホームに分かれ3カ所に設置されている。拡張工事の完了により、改札口は地下2階に移転して1カ所に統合。地下2階の改札前を通って駅の東西を行き来できるようになる。

地下2階の新しい改札口(中央奥)のイメージ。【画像:都市再生機構・東京メトロ】

駅の出入口は、ステーションタワー内に設けられる駅前広場「ステーションアトリウム」(約2000平方m)などと接続。駅のホームにはガラス越しで自然光が入るようになる。2者は「明るく開放的な『駅まち一体』の空間が実現します」とアピールしている。

駅前広場「ステーションアトリウム」のイメージ。この部分がオープンするのは2023年秋の予定。地下2階の改札口とつながる。【画像:都市再生機構・東京メトロ、加筆:鉄道プレスネット】
虎ノ門ヒルズ駅の構内図。【画像:都市再生機構・東京メトロ】

工事の完了に伴い、現在の改札口はすべて閉鎖。地上の出入口もA1a・A2a出入口の新設に伴い現在のA1・A2出入口が閉鎖される。

虎ノ門ヒルズ駅の現在の改札口はすべて閉鎖される。【撮影:草町義和】

ステーションタワーは虎ノ門ヒルズを構成するビル群のうち、地上49階建て、高さ約266mの超高層ビル。今年2023年7月に完成し、秋ごろにはオープンする予定だ。

2者は虎ノ門ヒルズ駅の拡張とステーションタワーの整備により「交通結節点としての機能を果たしながら、駅とまちが連携、進化していくことで、多様な交流や新たな賑わいを生み出し、より豊かな生活の実現に貢献していきます」としている。

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