「ウエストエクスプレス銀河」片道コースを新設定 春夏の山陰夜行コース



JR西日本は3月9日、長距離列車「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河」の今年2023年春・夏の運行計画を発表した。関西と山陰を結ぶコースで運行する。

「ウエストエクスプレス銀河」とその車内。【撮影:鉄道プレスネット】

運行区間は京都~出雲市で上下とも夜行の特急列車。4月3日~8月10日の期間中、上下計58本を運行する。原則として下り出雲市行きは月・金曜日(京都発)に運行。上り京都行きは水・土曜日(出雲市発)に運行する。ただしゴールデンウィークの期間など一部の日は運休する。

2023年4~8月の運行日(始発駅基準)。【画像:JR西日本】

運行時刻は下りが京都21時15分発→出雲市(翌日)9時31分着。上りは出雲市16時09分発→京都6時43分着になる。途中、下りは新大阪・大阪・三ノ宮・神戸・西明石・姫路・生山・米子・安来・松江・玉造温泉・宍道の各駅に停車。上りは宍道・玉造温泉・松江・安来・米子・根雨・備中高梁・神戸・三ノ宮・大阪・新大阪の各駅に停車する。

運行区間と各停車駅の時刻。【画像:JR西日本】

今回の運行では「GINGA SANINミュージアム」と題し、フリースペースの4号車に山陰の伝統工芸品などを展示。鳥取県の星空や岡山県新見市の鍾乳洞内の様子を体験できる「満奇洞(まきどう)VRゴーグル」も昨年2022年の運行に引き続き提供する。ほかにもマジックショーなどさまざまなイベントが車内で開催される予定だ。

利用に際しては旅行会社が企画、実施する旅行商品を購入する必要がある今回の運行では往復セットのコースのほか、上りに限り出雲市→大阪・京都の片道コースが新たに設定された。

昨年2022年10月から今年2022年3月まで実施された紀南コース(京都~新宮)では、2月から3月まで一部の日に限り切符の一般発売が行われたが、4月からの山陰コースでは一般発売は計画されていない。

現在は日本旅行ウェブサイトの「ウエストエクスプレス銀河」特設ページで4月3~12日乗車分の申込みを受け付けている。今後は3月16日10時から4月14~5月13日乗車分、4月7日10時から5月15~24日乗車分、4月14日10時から5月26日~6月7日乗車分、4月21日10時から6月9~28日乗車分を順次受け付ける予定だ。

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