京成電鉄は11月7日、「京成線 幻の駅名キーホルダーガチャ」と題したカプセルトイ自販機を京成曳舟・八広・京成高砂の3駅に設置した。京成線の開業110周年を記念したもの。
キーホルダーは全8種で「請地」「向島」「荒川」「曲金」「市川」「長浦」「玉ノ井」「白鬚」。第1期線内と白鬚線の各駅のうち、廃止や改称によって消えた「幻の駅名」をデザインした。
価格は1回500円。カプセルトイ自販機のため100円硬貨5枚を投入する必要があり、同じ商品が続けて出る場合もある。
現在の京成電鉄は1909年に京成電気軌道として設立。いまから110年前の1912年に柴又~金町を結ぶ帝釈人車軌道を買収したほか、同年11月3日に第1期線として押上~曲金(現在の京成高砂)~市川(現在の江戸川)と曲金~柴又を開業した。
1928年には第1期線区間にあった向島駅で分岐して白鬚駅を結ぶ白鬚線が開業。さらに延伸して王子電気鉄道(現在の都電荒川線)との接続を図る計画だった。しかし1933年までに上野公園駅(現在の京成上野駅)への乗り入れ線が開業。これにより東京都心への乗り入れが図られたこともあり、わずか8年後の1936年に廃止されている。
《関連記事》
・京成立石駅「広がる階段」南口側が通行止めに 押上線の高架化工事で姿消す橋上駅舎
・京成電鉄「幻の駅」博物館動物園駅など潜入 応募6倍、非公開の地下ホームも見学