IGRいわて銀河鉄道「廃線」松尾鉱山鉄道の跡をたどるツアー



IGRいわて銀河鉄道は9月17日、「いにしえの『松尾鉱山鉄道』をたどる旅」と題した日帰りツアーを実施する。同社が企画した「いわて廃線巡り」の第1弾。

松尾鉱業鉄道で使われていた電気機関車のED251。【画像:IGRいわて銀河鉄道】

盛岡駅からいわて銀河鉄道線・花輪線の列車に乗って花輪線の大更駅へ。ここから貸切バスに乗り、現地ガイドの案内で松尾鉱山鉄道の廃線跡をたどる。田頭駅跡や松尾鉱山鉄道の資料が展示されている松尾鉱山資料館なども巡る。

旅行代金は9500円だが、銀河ファンクラブ会員や「いわて旅応援プロジェクト」の利用者は実額5000円台になる。募集人数は20人。申込みはIGRの旅行部門「銀河鉄道観光」ウェブサイトで9月12日まで受け付ける。

松尾鉱業鉄道のルート(赤)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

松尾鉱山鉄道は松尾鉱業の鉄道部が運営していた大更~東八幡平12.2kmの鉄道路線。「松尾鉱業鉄道」とも呼ばれ、松尾鉱山で産出された硫黄鉱石などを運んでいた。大正期の1914年に導入された手押しトロッコが起源で、のちに貨物専用鉄道を経て旅客列車も走る路線に。松尾鉱山の閉山に伴い1970年の旅客営業廃止を経て1972年10月10日付けで廃止された。今年2022年10月10日で廃止から50年を迎える。

《関連記事》
JR北海道「廃線跡の活用」外部事業者を募集 日高本線と石勝線夕張支線
IGRいわて銀河鉄道「下田新駅」地元団体が推進委設立 盛岡市・玉山村の合併で浮上