京急電鉄の羽田空港駅「引上線」工事着手 「1時間3本増」まず連絡通路を一部撤去



京急電鉄と国土交通省の関東地方整備局・東京航空局は8月8日、京急空港線の羽田空港第1・第2ターミナル駅に引上線を設ける工事に着手したと発表した。

羽田空港内の京急引上線の想像画。【画像:国土交通省・京急電鉄】

引上線は羽田空港第1・第2ターミナル駅の線路終端部から滑走路方面に向け地下トンネル約300m延伸して整備するもの。ほかに線路終端部付近の約30mで既存施設を改築する。

引上線の整備に際しては改築部で羽田空港第1・第2ターミナル駅から第2ターミナルへの連絡通路の一部をいったん撤去する必要がある。そのため、まずは仮設の切り回し通路を整備して歩行者動線を確保する。仮設通路の使用開始は2025年度頃の予定。引上線の完成時期は示していない。

既存設備を改築する部分は連絡通路をいったん撤去するため仮の切り回し通路を設ける。【画像:国土交通省・京急電鉄】

京急電鉄などは品川駅の2面4線化とあわせて羽田空港に引上線を整備することで輸送力を1時間あたり片道3本増やし、羽田空港アクセスの利便性向上を図る方針。

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