阿武隈急行「4月下旬」一部再開へ 代行バス検討中、全線再開は6月以降か



福島県沖地震の影響で全線の運転を見合わせている阿武隈急行線(福島県・宮城県)について、阿武隈急行は3月25日、施設の被害状況などを発表した。一部の区間が4月下旬から運転再開の見込み。

ホームが損傷した福島学院前駅。【画像:阿武隈急行】

線路施設のうち土木関係では、第1阿武隈川橋梁で4本の橋脚のうち3本が損傷し、ひび割れが発生している。ほかにも胡桃川橋梁で橋桁などが損傷。一部で法面(のりめん)の沈下や擁壁・コンクリートブロックの損傷が確認されている。

第1阿武隈川橋梁の橋脚。ひび割れが確認できる。【画像:阿武隈急行】

軌道関係はほぼ全域にわたり被害が発生。バラスト流出や軌道のゆがみ、路盤の沈下などが確認されている。駅施設は福島学院前駅や向瀬上駅でホームが損傷した。運転保安施設は一部の駅で信号機柱が傾くなどの被害。電気・通信施設も電線が断線するなどの被害が発生している。

阿武隈急行によると、宮城県寄りの梁川~槻木間で応急復旧工事を進めており、4月下旬から運転を再開する見込み。このうち丸森~槻木間は再開の前日まで、丸森・角田・槻木の各駅に停車する代行バスを朝夕の通勤時間帯に運行することを検討しているという。

一方、福島県寄りの福島~梁川間は被害が大きく、再開時期の具体的なめどは立っていない。阿武隈急行は「5月末までは運休する見込み」としつつ、その後については「工事の進捗状況を踏まえ、随時、お知らせいたします」としており、全線再開は早くとも6月以降になる可能性を示唆した。阿武隈急行は定期路線バスを含めた代行輸送を検討中だ。

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