新幹線代行「臨時快速」運転中止 東北本線で橋脚の新たな損傷、地震の影響か



JR東日本は3月21日夕方、東北本線・東福島~伊達間で橋脚の新たな損傷を発見した。この影響で東北本線は同区間を含む福島~藤田間で運転を見合わせている。3月22日から東北本線の郡山~仙台間で運転される計画だった臨時快速も、運転の中止が決まった。

JR東日本が公表した東福島~伊達間の橋脚の写真。【画像:JR東日本】

同社が3月21日19時07分に同社の公式ツイッターで公表した写真によると、橋脚の根元側でコンクリートが崩れているのが確認できる。3月16日に福島県沖で発生した地震の影響とみられる。復旧や運転再開のめどについてJR東日本は明らかにしていない。

3月16日の地震では、東北新幹線・福島~白石蔵王間で「やまびこ223号」が脱線。施設の被害も大きく、同区間を含む那須塩原~盛岡間で運転を見合わせている。JR東日本は3月19日から、先に運転を再開した東北本線の那須塩原~仙台間と仙台~盛岡間で、新幹線の代行輸送の位置付けとなる臨時快速を運転している。運転本数は那須塩原~仙台間が2往復で、仙台~盛岡間は1往復。

3月22日には東北新幹線が那須塩原~郡山間と一ノ関~盛岡間で運転を再開し、運休区間は郡山~一ノ関間に縮小される予定。これに伴い那須塩原~仙台間の臨時快速も同日以降、運転区間を郡山~仙台間に縮小しつつ運転本数を6往復に増強する計画だったが、橋脚の損傷を受け運転を中止することが決まった。

仙台~盛岡間の臨時快速は3月22日から、運転区間を仙台~一ノ関間に変更して運転される予定。運転本数は下り4本・上り3本に増強される計画だ。

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