南阿蘇鉄道の第1白川橋りょうと「同じ長さ」の記念切符 新橋の架設工事始まる



高森線(熊本県)を運営する南阿蘇鉄道は2月12日の9時から、「第一白川橋りょう架設着手記念1日フリーきっぷ」を発売する。

「第一白川橋りょう架設着手記念1日フリーきっぷ」のイメージ。【画像:南阿蘇鉄道】

2023年夏に予定されている全線復旧日の前日までの期間、高森線の中松~高森間を1日に限り自由に乗り降りできる。トロッコ列車を利用する場合はトロッコ料金を別途払う必要がある。発売額は1000円で1890枚の限定発売。高森駅窓口のほか南阿蘇鉄道オンラインショップ(送料込み1180円)で販売する。

フリー切符はD型硬券(縦30mm×横88mm)を使用。販売数の1890枚をすべてつなげると、第1白川橋りょうと同じ長さの166.3mになる。

第1白川橋りょうは高森線の立野~長陽間にある橋りょう。水面からの高さは約60mあり、「南阿蘇鉄道の一番の見どころ」(南阿蘇鉄道)として知られる。2016年4月、熊本地震の影響で高森線は不通に。同年7月に中松~高森間の運転を再開したが、第1白川橋りょうを含む立野~中松間はいまも運休中だ。2023年夏の再開を目指し工事が進められている。

第1白川橋りょうは地震の影響で沈下、隆起するなどし、部材の破断などの被害が発生した。このため橋の架け替えが行われることになり、2021年4月末までに撤去。今年2022年1月から新橋の架設工事に着手した。

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