天竜浜名湖鉄道「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」再開 天竜二俣駅隣接の車両基地



天竜浜名湖鉄道は5月18日から、天竜浜名湖線の天竜二俣駅(浜松市天竜区)に隣接する車両基地の「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」を再開する。

天竜浜名湖鉄道の車両基地にある転車台。【撮影:草町義和】

現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止されているが、5月15日に静岡県が「緊急事態措置の指定区域除外に伴う静岡県実施方針」を発表。少人数のイベントなどは感染防止策を講じれば開催可能としたことから、天竜浜名湖鉄道はツアーを再開することにした。

5月18日の13時50分からの回から再開。その後のスケジュールは通常通りとなり、土曜・休日は10時50分からと13時50分からの1日2回、月~金曜は13時50分からの1日1回行われる。予約は不要で、開催時間までに天竜二俣駅の待合室に集合。ツアー料金は350円(天浜線の利用者は250円)になる。

ツアーの実施に際しては、参加者の体温測定を行うほか、手指消毒やマスク着用を参加者にお願いする。また、1回の開催につき1グループ30人とし、30人を超えた場合は2グループに分ける。列車に乗って洗車機を通過して転車台での回転を体験できる「洗って!回って!列車でGO!」は、引き続き開催を見合わせる。

天竜二俣駅と車両基地の施設の多くは、1940年の開業にあわせて建設されたものが、いまも現役で使われている。1998年、車両基地の転車台や扇形車庫、事務室、浴場、休憩所が登録有形文化財として登録され、2011年にも天竜二俣駅の駅舎やプラットホームなどが登録有形文化財に登録された。扇形車庫の脇に鉄道歴史館が併設されており、かつて使われていた道具類が展示されている。

転車台(左)と扇形の車庫(右)。【撮影:草町義和】