さよなら251系、伊豆特急「スーパービュー踊り子」引退記念の撮影会 記念切符も発売



JR東日本の横浜支社と伊豆急行は2月3日、JR東日本の251系特急型電車で運転されている伊豆方面の特急「スーパービュー踊り子」の引退記念撮影会を実施すると発表した。記念切符も発売する。

まもなく引退する251系の特急「スーパービュー踊り子」。【画像:JR東日本・伊豆急行】

撮影会は3月5~8・13日の計5日間、伊豆急下田駅構内で実施。各日5回または4回実施する。1回の時間は1時間から1時間30分程度。各回とも先着50人が参加できる。参加費は500円で、「参加記念入場券」が付く。

記念切符「さよならスーパービュー踊り子引退記念乗車券」は、3月13日から発売。伊豆急行線の伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津・伊豆急下田の各駅で発売される。このうち伊豆急下田駅では3月5~8日に先行発売が行われる。

発売額は2060円。発売期間は9月30日までの予定だが、発売数は2000部限定で、なくなり次第発売を終了する。

「スーパービュー踊り子」は1990年から新宿・池袋・東京~伊豆急下田間を結ぶ特急列車として運転を開始。専用車両の251系特急型電車が使われている。

東京と伊豆方面を結ぶ特急「踊り子」は、国鉄時代に導入された185系特急型電車が使われていたが、この車両は普通列車での運用も想定して設計されていることから、JR東日本は観光客向けの特急専用車両として251系を導入した。

先頭車は2階建て構造で、運転台越しの前面展望席や子供向けスペースを設置。中間車もハイデッカー構造で窓を大型化しており、眺望性を向上させたのが特徴だ。

2000年代に入ってからリニューアルされたが老朽化が進んでおり、JR東日本は251系に代わる専用車両として新型車両のE261系特急型電車を開発。今年2020年3月14日から特急「サフィール踊り子」の専用車両として営業運転を開始する。これに伴い251系は引退。「スーパービュー踊り子」も廃止される。

「踊り子」の車両も3月14日からE257系2000・2500番台特急型電車に順次置き換えられ、185系は2021年までにすべて引退する見込みだ。

251系「スーパービュー踊り子」に代わってデビューするE261系の特急「サフィール踊り子」。【画像:JR東日本】
特急「踊り子」に導入されるE257系のリニューアル車(2000・2500番台)。【画像:JR東日本】
185系はE257系2000・2500番台に置き換えられて順次引退する。【撮影:草町義和】