阪神電気鉄道は1月23日、QRコードを用いた乗車券の実証実験を行うと発表した。
紙やスマートフォンでQRコード形式の乗車券を発券。これを自動改札機に取り付けた2次元バーコードの読み取り装置にかざすと、改札内に入出場できる。実証実験は阪神電鉄の関係者100人程度が参加し、3月から9月まで行われる予定。大阪梅田・野田・尼崎・西宮・神戸三宮の各駅に2次元バーコードの読み取り装置を設置する。
QRコードを使った乗車システムは2014年に沖縄都市モノレール(ゆいレール)が導入。北九州高速鉄道(北九州モノレール)も2017年に導入しており、磁気券を廃止している。
磁気券は「磁性体」という磁気を帯びた物質を張り付けた紙の切符。利用区間や有効期間などの情報が磁性体に記録されており、自動改札機はこれを読み込むことで入出場の可否を判定する。光学センサーを用いたQRコードの読み取り装置は、磁気券の情報を読み取る装置より導入コストや保守コストが安いというメリットがある。