立山黒部アルペンルートで「夜間運行」トロリーバスとロープウェイで夜空観察



立山黒部アルペンルートの立山トンネルトロリーバス。【撮影:草町義和】

富山と長野を結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」を運営する立山黒部貫光は夜間の臨時運行イベントを行っている。同ルートの全線開業50周年記念企画。

室堂発着で、行程は室堂20時00分発→(立山トンネルトロリーバス)→大観峰→(立山ロープウェイ)→黒部平→室堂22時00分着。通常は夜間に立ち入ることができない大観峰駅や黒部平駅の屋上展望台で夜空を観察する。

今後の実施日は8月1・27・29日、9月10・12・24・26日、10月8・11日。参加に際しては「限定夜間運行で行く後立山エリアの夜空きっぷ」(大人3500円・子供1750円)を購入する必要がある。定員は1日40人で室堂宿泊者限定。実施日当日の13時~16時30分、室堂駅の切符売場で販売を受け付ける。

立山黒部アルペンルートの立山ロープウェイ。【画像:立山黒部貫光】

立山黒部アルペンルートは、富山地方鉄道(富山地鉄)立山線の終点・立山駅(富山県立山町)から飛騨山脈・立山連峰を貫き扇沢駅(長野県大町市)まで、複数の乗り物で結ぶ観光ルート。50年前の1971年に全線開通した。富山県寄りのトロリーバスやケーブルカー、ロープウェイ、バスは立山黒部貫光が運営。このうち立山トンネルのトロリーバスは、国内の営業路線では唯一のトロリーバスだ。

通常は毎年4月から11月にかけ営業。立山トンネルトロリーバスと立山ロープウェイの最終便は16~17時台で、通常は夜間に乗ることができない。立山黒部貫光は夜間運行イベントに参加することで、登山しないと見られない後立山の夜空を乗り物で楽々に見ることができるとしている。

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