相鉄の電車・バス「忘れ物」3割減 2020年度は約5万6000件、「比率」はどうなった



相鉄二俣川の忘れ物センターで保管されている傘の忘れ物。【画像:相鉄・相鉄バス】

新型コロナウイルス感染症の影響で、公共交通の「忘れ物」も減少している。関東大手私鉄の相鉄と相鉄バスは6月1日、2020年度の駅や車内などでの忘れ物の状況を取りまとめて発表した。

2020年度の忘れ物件数は5万6542件。1日あたりでは約155件だった。前年度2019年度より2万7525件(約32.7%)減少した。

近年の忘れ物件数の推移。【画像:相鉄・相鉄バス】

忘れ物ランキングの1位は前年度と同じ傘(1万3288件)で、前年度に比べ約34.9%の減少。1日あたりでは約36件で、忘れ物全体の約23.5%を占めた。2位は現金(5033件、21.7%減)で前年度の3位から上昇。3位の袋・封筒類(4379件、38.8%減)は前年度の2位から下降した。珍しい忘れ物としては、ロボット掃除機・サーキュレーター・空気清浄機などがあったという。

相鉄・相鉄バスは2度の緊急事態宣言など新型コロナウイルス感染症の影響で、利用者が大きく減少したことも忘れ物が減った要因としている。輸送人員に対する忘れ物件数の比率は2019年度と2020年度で大きな変化はなかったという。

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